ヨーグルト

ネット検索をすると、ヨーグルトを膣内に入れて、よくなったとの書き込みがあります。実際、ヨーグルトに含まれる乳酸菌が、膣内環境の改善に全く効果がないというわけではありません。しかし、ヨーグルトには様々な糖が含まれており、それが細菌やカンジダ菌の栄養となるためです。また様々な「不純物」も含まれており、それらが逆に刺激因子となる場合もあります。
一方、ヨーグルトを食べることで、ある程度の効果を達成するためには、1日200グラム程度を2週間継続する必要があるとの研究が報告されています。このように大量のヨーグルトを食べる必要があるのは、ヨーグルトに含有される乳酸菌の膣、子宮内上皮への接着性の効率が低いためです。1日200グラムは肥満リスクを伴う、かなりの量です。しかも、これで効果がえられなかったら、踏んだり蹴ったりです。

殺菌された乳酸菌製品は、膣内環境に効果はありません。
ビフィズス菌(ビオフェルミンなど)は、膣内フローラの構成細菌ではないため、膣内に挿入することはおすすめできません。なお、本来の目的である、腸内環境を整える目的では効果が期待出来ます。