症状
細菌性膣炎はしつこい病気で、再発を繰り返します。その結果、細菌が抗生物質に耐性を獲得して、治療に難渋することがあります。
細菌性膣炎の症状は、上記のおりもの異常よりも強く、炎症の特徴である痒みや痛み、熱感を伴うことがあります。なお、細菌性膣炎は性感染症ではないため、パートナーが感染することはありません。
症状の比較
特徴 | |
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おりもの異常 | 量が多くて、おりものシートで対応できない。臭いが気になり他人に気づかれるのではないかとドキドキする。 |
細菌性膣炎 | 灰色で、魚の腐ったような臭いがする。量も多い。痒みを伴うことがある。 |
トリコモナス | 緑色の泡のような液体が出てくる。痒みを伴うことがある。 |
カンジダ | 我慢できないような、強い痒みがする。おりものは、白いポロポロ感がある。 |
ヘルペス | 陰部に水膨れが現れる。おりものには、特に変化がない。痛い時がある。 |
対策
- 初発の場合には、医療機関を受診して、抗生物質での治療、膣洗浄などの処置を受ける。
- それでも再発を繰り返す場合には、「おりもの異常」に記載した方法を試して見る。
- バイオフィルム対策を行う。
抗生物質の効果がなくなって、すぐに再発する場合、膣内にバイオフィルムが形成されている可能性が高くなります。バイオフィルムの中には細菌が住んでいますが、そこには抗生物質が届きません。そのため、すぐに再発が起こります。自宅でできるバイオフィルムを取り除く方法としては、人肌に温めた蒸留水で、膣洗浄を繰り返し実施します。うがい用イソジンを規定の濃度に薄めて、蒸留水に加えるならば、殺菌効果があるため、より効果的です。